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店長の独り言

下岡精肉店の店長が独りごちる牛のこと、日常のこと・・・
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百夜月伝説
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     三重県熊野市から和歌山県の本宮町へ向かうには、
    海岸線を走るR42を通よりも、山間部を抜けるR311を通方が早いというのは、
    何度か書いたと思います。

    その、山間部をウネウネと走るR311沿いには、
    「百夜月」という名のバス停があります。



    このバス停の周りはこんな感じで、
    ここでバスを降りて、どこへ行くというのでしょう?



    現在の運行状況は、こんな感じ。



     しかし、この百夜月というバス停、
    もちろん、この近辺の在所の地名なのですが、
    このバス停のある位置の地名ではないのです。

    では、百夜月とは、どこでしょう?

    バス停の脇を見ると…



    そして、その先には…



    この、百夜月という在所は、川向かいにあり、船で渡っていくのです。

    バス停のある川のこちら側は「和歌山県新宮市熊野川町九重」という在所。
    百夜月は川向かいの「三重県熊野市紀和町百夜月」となるみたいです。

    で、この、百夜月という曰くありげな地名ですが、地元の方の話しによると、
    (以下、その方のを引用)

    昔々、美しい尼さんがおったとさ。
    川の対岸に住む男は、想いを秘かに伝えようと夜になるのを待って舟を漕ぎ出しました。しかし、満月が現れその夜はあきらめました。次の夜も、そしてまた次の夜も満月が現れ、とうとう百日間に亘って満月が現れ続けました。
    男の母親は見るに見かねて「あのお方は、高貴な方でお前の相手には相応しくないお方じゃ。あきらめなさい」と諭しました。
    美しい尼さんの住む村は、それ以来、「百夜月」と呼ばれるようになったとさ。
    尼さんは、お寺にあった宝物を周辺の村に分け与えました。竹の筒をもらった村は「竹筒(たけとう)」と名付けられました。九つの重箱をもらった村は「九重(くじゅう)」と名付けられました。花を活ける器をもらった村は「花井(けい)」と呼ばれるようになったとさ。
    以上、百夜月物語でした。

    百夜月には紅梅寺というお寺があります。
    この尼さんは、後醍醐天皇の子の護良親王の側室ではなかったのかという説があります。
    今は住んでいる人はなく、たまに手入れされている一軒の空き家があるだけです。ここに秘密のエエとこがあって、真夏に行くと天然のクーラーが効いていて最高です^^
    =========================================

    以上、百夜月伝説でした。
    | ひとりごと | 15:20 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    たまに歴史とか神話とかが好きなオッサンが協力会社に居て
    お前のところは昔は山賊が出て・・・なんとかかんとか・・・
    って話になりますが、
    普通の人は弁慶は京の都の刀狩りだと思っているでしょうね。
    | こおりや | 2013/03/21 1:01 PM |

    >こおりやさん、まいど。
    この辺の歴史は神武天皇の東征の八咫烏から始まって、
    神話の時代まで遡るから、
    この手のいわれには事欠かんよねぇ。

    もちろん、弁家の生まれたところも近所にあるしw

    また、この地方の民話を仕入れたらアップします。

    | 店長 | 2013/03/22 3:27 PM |










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